「米国は世界の縮図、メルカリは必ず勝つ」

フリマアプリ最大手、山田社長の野望とは?

──米国展開における課題は?

まず大前提として黒字化すること、そして毎月安定的に伸ばすことだ。(米国での)2000万ダウンロードは日本の感覚ではそれなりだが、現地では無名も同然の数字といえる。

米国は世界の縮図で、国籍も宗教も違う人々が集まる国だ。その中で皆がメルカリを知っていて、利用者が周りに当たり前にいる状態になれば、やっと成功といえるだろう。

米国はネット企業のレベルや競争の激しさも圧倒的。そこでの予選に勝ち残って収益性のあるモデルを築ければ、グーグルやフェイスブックのように、世界へ出たときに誰も太刀打ちできない強いサービスになっているはず。だから今は広告をはじめ、しっかり投資する。

トップダウンでできることは、限られている

──米国企業の経営手法は参考になりますか?

米国で大成功しているサービスを見ていると、細かい改修はもちろん、何かを変えるときは抜本的に変えている。メルカリもそろそろ、そういうタイミングかもしれない。

日本のサービスはレガシーを大事にするあまり、そこに何かを足す発想になり、複雑化しがち。周りに批判されながら、思い切って機能をなくしたり変えたりして、3年後くらいに「あれは英断だったね」と振り返られるような進化が重要ではないか。

──そういう判断はトップダウンで行うべきことでしょうか?

最終的に決めるのはトップだが、最近は新しく入ってくる社員も多いので、そういう社員のフレッシュな目を大事にしたい。外からの視点で活発に意見を出してもらうために、色々と工夫をしている。

そもそもトップダウンでできることはかなり限られている。トップが間違うと全部ダメになるような会社では、いいプロダクトは作れない。チームからいかに意見を引き出し、それぞれに実行、結果分析、修正して、会社内にラーニング(知見)を貯めていくような組織を作れると強い。

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