「米国は世界の縮図、メルカリは必ず勝つ」

フリマアプリ最大手、山田社長の野望とは?

──内向き志向の日本のベンチャー企業では珍しく、創業時点から海外展開に意欲的ですね。

僕自身がそうしたいと思っている。前に起こした会社も世界中で使われるサービスを作るのが目標だった。当時はうまくいかなかったが、シリコンバレーの会社がどんな経営をしているのかを目の当たりにして、今に取り入れている。チャンスがある限り、攻めていきたい。

会社としては、第一に米国での成長にリソースを割きつつ、自分はもっと先を見据えた事業領域を考えている。たとえば今は米国なら米国内、日本なら日本国内での売買しかできないが、将来はそこをつなげたい。その場合に翻訳や送料など、時間をかけるべき課題がたくさんある。

ほかにも米国以外の欧州での展開や、VR(仮想現実)端末への対応も進めている。欧州は今、英国ロンドンでの立ち上げを準備しているところだ。スマホが一気に普及したように、VRも波が来るかもしれないので注意深く見ている。

まずは米国、そして欧州の攻略へ

山田 進太郎(やまだ しんたろう)/早稲田大学在学中に楽天で「楽オク」を立ち上げる。卒業後、ウノウ設立。数々のネットサービスを立ち上げ2010年同社を売却、2012年退社。2013年2月にメルカリ(旧コウゾウ)を創業(撮影:梅谷秀司)

――具体的な取り組みは?

VR(仮想現実)、AR(拡張現実)などの技術も、キラーコンテンツが出れば一気に普及することもありうる。メルカリも社内にVR部室というのを作って、手に入るデバイスはすべてそろえて、研究を続けている。

こういった技術とECの分野は意外と親和性があって、たとえば商品を360度立体的に認識できたり、素材の質感まで確認できたり、あるいは市場を歩いているような感覚で店主と会話しながら買い物できるようになるかもしれない。そういう技術革新は本当に突然来るので、つねにウォッチして、すぐ対応できるようにしている。

──欧州などの次は、アジア展開も視野に入るでしょうか。

最終的には世界中、津々浦々にメルカリが根付いている状態を作りたい。ただそこまで行くには時間がかかると思うので、まずは米国、そして英国をはじめとする欧州からやっていく。

メルカリのようなビジネスが普及するために重要なポイントは2つあって、まずはクレジットカードでもコンビニ支払いでも、決済のシステムがあること。もう一つは比較的安価な物流システムが整っていること。そう考えると、新興国で今すぐにビジネスを拡大していくのは難しいかもしれない。5年、10年というスパンで考えれば、当然攻略していきたい市場だけど。

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