メルカリがマネるGoogle採用の極意とは?

人事担当取締役・小泉文明氏に聞く<中編>

「新しいメンバーを正しく迎え入れていきたい」というメルカリの採用ルール
世界20言語・地域で発売され、日本でも話題作となっている『ワーク・ルールズ!』。グーグル社の人事トップ(上級副社長)であるラズロ・ボック氏が同社の人事労務制度や採用基準、働き方に関する文化、メンタリティに至るまで余すところなく著し、ベストセラーになっています。
同書の刊行をきっかけに、ユニークな「ルール」や「働き方」を持っている日本企業に突撃して、お話を聞くことにしました。第4回目は、フリマアプリのメルカリ。お話を聞いたのは人事担当取締役の小泉文明さん。中編は、メルカリが力を入れているリファラル採用について語ってもらいました。

 

――前回は、メルカリではGoogleのHRをすごく参考にしているというお話をうかがいました。さらに、メルカリが社員紹介などのリファラル(縁故)採用に力を入れていることは、業界で話題になっていますね。

メルカリはなぜ勉強会に力を入れるのか

『ワーク・ルールズ!―君の生き方とリーダーシップを変える』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

そうですね。採用に関しては、リファラル経由と、ホームページ経由、それにWantedly(ウォンテッドリー)さんのような自社発信型のメディア経由を合わせて9割ぐらいです。エージェントを介した間接的な採用は、全体の1割ぐらいしかありません。

応募者のほとんどの方が、「メルカリで働く」ということについて、明確なイメージを持ってきてくれています。会社としてのブランディングの成果が出てきていると感じています。

――『ワーク・ルールズ!』でも、Googleの採用は、社員紹介を使っているという話がありました。ただ、紹介だけだと、いずれ人材が枯渇していくというか、欲しい人が見つからない、という事態にもぶつかりそうですが、御社ではどうでしょうか?

社員紹介だけでは限度がある、というのはそのとおりだと思います。ですので、メルカリでは勉強会や、ミートアップを頻繁に開催して、出会いの機会を増やしています。

こうした勉強会に集まってくる人は、知的好奇心が強い人です。勉強会は、そういう人たちにメルカリのことを知ってもらう機会にもなりますし、社員がそうした場で参加者に話をすることで、自らの業務を見つめ直すきっかけにもなるし、プライドも形成されます。

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