急成長メルカリ、「バリュー」への異常な執着

人事担当取締役・小泉氏に聞く<前編>

急成長中のメルカリは、グーグルのHR施策を多く採用しているという
世界20言語・地域で発売され、日本でも話題作となっている『ワーク・ルールズ!』。グーグル社の人事トップ(上級副社長)であるラズロ・ボック氏が同社の人事労務制度や採用基準、働き方に関する文化、メンタリティに至るまで余すところなく著し、ベストセラーになっています。
同書の刊行をきっかけに、ユニークな会社の「ルール」や「働き方」を持っている日本企業に突撃して、お話を聞くことにしました。4社目は、フリマアプリのメルカリ。お話を聞いたのは人事担当取締役の小泉文明さん。メルカリは、『ワーク・ルールズ!』でも語られているミッションやバリューを大事にしている企業。その運用方法について伺いました。

グーグルのブランディングはどこがすごいか

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――メルカリのHR施策は『ワーク・ルールズ!』をかなり参考にしているそうですね。

そうですね。『ワーク・ルールズ!』に書いてある施策の中から、自分たちがやるべきこと、やりたいことをリスト化しています。すでに実行したものも多くあります。インターネット業界に身を置いているものとして、グーグルの成功を10年、15年と見てきました。グーグルが自社をどうブランディングしているか、その考え方、施策を参考にしています。

――小泉さんから見て、グーグルはどこがすごいのでしょうか?

働く場としての企業ブランディングができていることが強みであり、凄いところですね。グーグルで働く人を指す「グーグラー」という言葉には、そこに参加することへのあこがれや誇りがある。

サービスやプロダクトのブランディングはできても、「そこで働く人」のブランドを作ってきた会社は少ないと思います。グーグルはまさにそのはしりです。自社の検索サービスには無機質で便利なものというイメージを与えつつ、グーグラーと呼ばれる自社社員には、プロフェッショナリズムというイメージを与える。このあたりの分け方がうまいですね。

次ページグーグルを参考にメルカリ版「グーグラー」をつくる
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