人事部が目覚めれば生産性は「10倍」上がる

八木洋介LIXIL副社長が語るワーク・ルールズ

社内イベントで発言者にタオルを配る八木副社長
世界20言語・地域で発売され、日本でも話題作となっている『ワーク・ルールズ!』。グーグル社の人事トップ(上級副社長)であるラズロ・ボック氏が同社の人事労務制度や採用基準、働き方に関する文化、メンタリティに至るまで余すところなく著し、ベストセラーになっています。
同書の刊行をきっかけに、ユニークな会社の「ルール」や「働き方」を持っている日本企業に突撃して、お話を聞くことにしました。第3回目は、建材・住宅設備総合メーカーのLIXIL。お話を聞いたのは副社長の八木洋介さん。中編は、「人事が社員の生産性を上げることが売上アップにつながる」という人事の本質と、日本の人事の問題点について語ってもらいました。

人はハートで動く

全世界で話題沸騰! Googleの人事トップが採用、育成、評価のすべてを初めて語った。創造性を生み出す、新しい「働き方」の原理を全公開!

――前編では、250人の人事部員全員に『ワーク・ルールズ!』を配布して、それをもとに社内コンテストなどを行った話を伺いました。大企業というよりベンチャー企業がやっていそうなことに挑戦されているようにも見えます。

現代は「人の活力」なんですね。大きな会社になったからといって、メールを1通送ったり、ウェブサイトに何かを書いて物事が動くかといえば、動かないんですよ。ベンチャーだろうが、巨大な会社だろうが、人がどうやって動くかというと、ハートで動くんです。

私たちがウェブサイトなどで発信できることはロジックです。若干そこにハートを入れることもできますが、書かれたものというのは、言葉の持つ情報だけなんです。ですが、話をすれば、そこに声という情報が加わる。トーンから何から全部伝わっていくわけです。今、こうして話していることが文章になるのと、抑揚があって、スピードを変えて、繰り返しを使って話すのとでは、伝わり方は全然違いますよね。

人を動かすには、ロジックも大事だけれども、ハートだと思っています。経営というのはロジックをいくら積んでいっても答えは出ないのです。もちろん、100を3つに絞ることはできるかもしれない。でも、最後、3つのうちの1個を選んで「よし、やろう!」というときには、絶対にハートが必要です。だから、ハートのこもったコミュニケーションで人の活力を引き出すことが重要なのです。

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