お金が貯まる人の部分的「ミニマリスト」生活

「節約はつまらない」と感じる人に勧めたい

その1「箱を小さくする」

箱とは、収納するスペースのことを指す。以前、食費達人の取材をしたとき、冷蔵庫が単身者用の小さなものだったことがあった。入れる場所が少ないとかえって余計なものを買わなくて済むという。

筆者自身も置き場所の関係で大型冷蔵庫が買えなかった時期があるが、そのせいか、今でも食材のまとめ買いはしないし、冷蔵庫内は比較的すいている。家も同じで、収納スペースがなければモノは増やせない。まずは収納ケースやボックスを買わないこと。今ある収納スペース内で収まる量しか買えないとなると、自然に買い物に慎重になるだろう。引っ越しを予定している人なら、あえて収納スペースが少ない部屋を選ぶのも一案だ。入れ物を小さくすることが、無用な消費のブレーキになる。

余談だが、筆者の家にはパンを焼くためのオーブントースターがない。単にキッチンにそれが置けるスペースがないからだが、ガスレンジの魚焼き用グリルで代用できるので特に不便はない。

米飯を毎日は食べないので、炊飯には土鍋を使っていた時期もある。その家庭の食習慣にもよるが、道具がなければないなりに人は知恵を使うものだ。「あったらいいな」は「なくてもいいかも」と表裏一体なのだから。

使えるおカネを枠にはめ、衝動買いを無くす

その2「使うおカネに枠をはめる」

人は損得が絡むとなぜか合理的ではなくなると説く行動経済学には、「フレーミング効果」というものがある。同じ意味でも表現を変えることで、人の選択に影響を与えるというものだ。

たとえば、赤身80%と書かれた肉と、脂肪分20%と書かれた肉では、前者のほうに手が伸びる。また、あるダイエット食品で痩せた人が4割と書くか、痩せなかった人が6割いたと書くかでは印象が大きく異なる。この2例は、同じことの単なる言い換えだと気づくだろう。

このフレーミング効果をおカネの世界で利用したのが、「1日たったコーヒー1杯分のお値段」「毎月のお支払いは3000円だけ」という表現だ。払うおカネを期間で割って小さく見せる手法で、私たちの消費ハードルを下げさせる効果がある。つまり、これを逆にすれば、おカネを使いにくくできる。

たとえば、今、手元に残っている月の予算を日割りしてみる。残金が5万円で、あと今月は20日あるなら1日に使えるおカネは2500円になる。食費分の予算があと2万円しかなければ、使えるのは1日1000円までだ。もうこの枠で使うしかないとなると、簡単には衝動買いもできなくなる。使えるおカネにがっちり枠をはめ、心理ハードルを上げることで、じっくり吟味したうえで買い物をするようになるだろう。

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