MBAを取って一発逆転、最短ルートは? MBA連載、佐藤智恵氏が指南
ベストとワーストから予測しよう
シナリオ分析とは、ある事業や投資をやるかやらないか決めるときに、その結果を「ベスト(楽観)」と「ワースト(悲観)」という2つのケースを予測することです。起こりうる可能性は、パーセンテージで考えます。
まずは第1希望を達成する確率を見てみます。
決断後、第一希望の「MBA付きCFO」にたどりつくのには、不確定要素が2つあります。
1)ビジネススクールに合格するか
2)合格したとして、卒業後、希望のCFO職に就けるか(Yes/No)
これを確率の式にしてみると、次のようになります。
もし仮に、転職した結果、ビジネススクールに合格する確率が80%、その後、CFOになれる確率が80%だとしてみましょう。すると、
だいたい6割ぐらいの確率で、希望はかなえられるということです。
やはりマッキンゼーが最強?
この80%というのは仮置きの数字でしたが、実際にはこの2つの不確定要素の確率は、どのように算定したらいいのでしょうか?
実は、この確率は、A社が何という会社になるかによって、すべて変わってくるのです。たとえば、A社がマッキンゼーだった場合。
マッキンゼーに転職できれば、受験のための勉強時間がとれるかどうかは別として、一般的にトップビジネススクールに合格する可能性も高まるでしょうし、その後、CFO職に就ける確率も高まるでしょう。
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