「折れる力」がない人は40代から伸びない

NHK敏腕制作マンの「流される技術」

苦手な人、嫌いな人にこそお茶を入れる、というのも相手とうまくいくひとつの方法ではないかと思います。やはり頭で考えるのと、行動するのでは違うのです。

嫌いな人にこそお茶を入れる

これは、ドラマの演出のコツでもあるのですが、リアリティある演技をしてもらうために、まず体を動かしてもらいます。むしゃくしゃしている場面では、ただむしゃくしゃしてくれと求めるのではなく、たとえば登場人物が主婦なら、食事の準備中にもやしのひげをとってもらうなど、体で表現できる「行動」を与えるわけです。人間、体を動かすと自然と感情がついていきます。もやしのひげをものすごい勢いで雑にとっていたら、イライラしているんだなということも伝わりますよね。

これは日常でも生かせます。嫌いだと思っていた人と、何か一緒のことをやらなくてはいけないときは、嫌でもまず行動します。感情は伴っていなくていいので、お茶を出してみるとか、グループで話しているときにちょっとつっこんでみるとか(意外に相手はうれしそうだったりもするのです)、「自分は話の輪に入っていないから」という顔をしていたら声をかけてみるとか。

嫌いな人のためにでも動くことで、自分の気持ちも変わりますいい部分が見つけられることもあるし、ライバルでも「あいつ、頑張ってるよね」と言ってみることで、 自分がいい人に思えてくることもあります。最終的には、うまく付き合っていこうと、一歩離れた位置から考えられるようになることもあります。

他人に対して「折れる」というのは難しいものです。すぐイラッとするし、自分が口を出したいと思ったところを、なんとか抑えて「折る」ということもあるわけです。でも、そこはあえて「折れる」です。すると、うまくいけば翌日からでも、人間関係は変わっていきます。

人間関係で難しいのは、よかれと思ってやることが逆方向に動くことが多いということです。わかり合おうとすると、自分を押しつける結果になったり、頑張ろうとするとギクシャクしたり。

結果を出せる人というのは、そうしたことを逆手にとって、相手をうまく使っていきます。そう考えると「折れる力」の源は「器」なのではないかと思います。

自分の器が大きいほど、色んな人の価値観を取り入れられます。相手を受け入れるだけでなく、自分の嫌な部分も受け入れられるような器がベスト です。

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