今回は同じ任天堂系のゲームでも、ポケモン・ゴーではなく、スーパーマリオランを取り上げます。任天堂は12月21日、DeNAとの共同開発・運営のiOS向けゲームアプリ「スーパーマリオラン」が12月16日の配信開始から4日間で4000万ダウンロードを突破したことを発表しました。
このゲームの特徴は「タップ」だけ、というシンプルな操作にあります。プレーヤーの操作に合わせてステージ画面が進行するのではなく、右から左へとステージが強制的にスクロールしていきます。これはスマホでは一般的ないわゆる「ランゲーム」という仕組み。ここに、任天堂の超大型IP(版権)である「スーパーマリオ」を組み合わせたのが、スーパーマリオランです。
プレーヤーはマリオを操作し、ゴールを目指しますが、さまざまな地形に加え、「ワナ」や「テキ」がステージ上に配置されており、それらに都度タップで対処しながらゲームを進行することになります。これ自体は「スーパーマリオ」の仕組みそのものです。
このゲームの大きな目標は、全ステージクリアと、全キャラクター解放、そして全ステージのコインを獲得するコインコンプリートなのですが、コインコンプリートをプレーヤーが目指す場合には、ベストなタイミングでタップすることが要求されるのに加え、一度失敗してコインコンプリート方法を覚えることも必要になります。
最初のプレーでコインコンプリートは無理
初めてステージをプレーした場合には、ゲームがどれだけ得意な人でも、コインをコンプリートすることはまず無理な仕組みになっており、これは一般的には「初見殺し」と呼ばれています。
さらに画面が強制スクロールであるということと、コインコンプリートのためには1ステージで5回、完全なタイミングでタップをしないといけないということで、やりこみプレー(完全クリア)をする際のプレーヤー体験は、本来の「スーパーマリオ」とは大きく異なったものになっています。
さて、こんな仕組みの「スーパーマリオラン」について「ポケモンGO超え」を期待する声が各所で聞かれる中、私は3つの理由からそれを否定をしたいと思います。
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