エチオピアに単身渡った日本語教師の矜持

エリート職を捨てて移住した理由

エチオピアのメケレ大学で日本語講師として働く古崎陽子さん(写真:上野きより)
今や"人類に残された最後の成長大陸”とも言われるアフリカ。なかでも、サブサハラ(サハラ砂漠以南)には大きな潜在力を持つ国が多い。
その代表格がエチオピア。人口9950万人とアフリカ大陸ではナイジェリアに次いで人口が多いエチオピアは、過去10年間連続で約10%の経済成長を達成、2014年の経済成長率は10.3%で世界1位を記録した。そんなエチオピアの素顔を、現地から連続でリポートしていく。

エチオピアで日本語講師として働く

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エチオピアの首都アディス・アババから780キロ北の同国第2の町メケレ。日本人女性の古崎陽子さんは人口約35万人のこの町で暮らすただ1人の日本人だ。この町の国立メケレ大学で日本語講師として働いて6年が経った。

古崎さんは大学では課外講座の日本語授業を週に19コマを担当。受け持つのは日本語を1年以上習ったことのある学生24人だ。これに加えて、古崎さんの元教え子のエチオピア人講師が初級者レベルの学生約100人に日本語を教えている。

学科がある英語や中国語とは異なり、日本語は単位にはならないが、学生数約3万人とエチオピアで第2の規模を誇るメケレ大学は国内で唯一日本語が学べる大学で(2016年12月現在)、日本語や日本文化に興味のある学生、日本への留学を夢見る学生たちが日本語を学んでいる。

古崎さんの教え子の中には名古屋大学法学部大学院に留学している学生や、いつか外科医の技術を学びに行きたいと考えている医学生もいる。古崎は日本語を教える仕事のほかに、考古学のフィールド調査のアレンジや国際学会のコーディネートなどの仕事も任されている。

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