中学受験する子が知るべき「算数」のコツ ケアレスミスはこうすれば激減する

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

これにより、555の約数の個数は、

(1+1)×(1+1)×(1+1)=2×2×2=8個と求まります。555の約数が8個とわかれば、8個見つかるまで探すことができたり、自分の答えが合っているかどうか確かめたりすることができます。

この方法4は、中学校で習う範囲ですが、これを教えている中学受験対策塾は多いです。余裕があれば、このやりかたを覚えるといいでしょう。

「見直しの方法」をたくさん知っている!

『小学校6年間の算数が1冊でしっかりわかる本』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

この問題を正確に解くためには、先述した方法1~4のような解きかたを知っているかどうかがカギになります。自分で答えを出したあとに、この4つの方法を検算法として使えば、自分の答えが正解かどうか、ほぼ確実にわかります。

算数が得意な子、ケアレスミスが少ない子は、このように「見直しの方法」をたくさん知っています。お子さんがケアレスミスをよくするなら、その原因は単なる「集中力不足」や「焦り」にあるのではなく、見直しの方法をあまり知らないことに起因しているかもしれません。ですから、「ケアレスミスをするな」と怒るのではなく、その方法を身に付けさせることが先決なのです。

ここまで読んで、次のように思われた方もいるかもしれません。

「ケアレスミスが少ない子が、見直しの方法をたくさん知っていることはわかった。でも、この直前期にどうやってそれを身に付けるの?」

もっともな疑問だと思います。確かに、この直前期に身に付けられることは限られています。だからこそ「短時間で基礎を総復習する」ことをおすすめします。

「短時間で基礎を総復習」できる、基礎を網羅した参考書なども多く出ていますので、これらを今一度しっかりと解いてみるようにしましょう。

「直前期にもかかわらず、意外にも基礎が抜けている」ことは、この時期の受験生にありがちなケースです。基礎の確認を行うことが、今できる最もベストな方法のひとつでしょう。

(構成:山岸美夕紀) 

小杉 拓也 東大卒算数・数学プロ講師、志進ゼミナール塾長

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

こすぎ たくや / Takuya Kosugi

東大卒算数・数学プロ講師、志進ゼミナール塾長。東大在学時から、プロ家庭教師、SAPIXグループの個別指導塾などで指導経験を積み、常にキャンセル待ちの人気講師として活躍。現在は、自身で立ち上げた中学・高校受験の個別指導塾「志進ゼミナール」で生徒の指導を行う。毎年難関校に合格者を輩出。指導教科は小学校と中学校の全科目で、暗算法の開発や研究にも力を入れている。数学が苦手な生徒の偏差値を18上げて、難関高校(偏差値60台)に合格させるなど、成績を飛躍的に伸ばす手腕に定評がある。おもな著書に、『小学校6年間の算数が1冊でしっかりわかる本』や、『中学校3年間の数学が1冊でしっかりわかる本』(ともにかんき出版)などがある。
 

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事