中学受験する子が知るべき「算数」のコツ ケアレスミスはこうすれば激減する

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もしも、お子さんがこのような問題の解答をひとつ書きもらして不正解となったとしたら、あなたはどうしますか? 「ケアレスミスに気をつけなさいと言ったでしょ」と怒るでしょうか? しかし、このように怒るだけでは、お子さんのケアレスミスの解消にはつながりません。

では、このようなケアレスミスを防ぐには、どうしたらよいのでしょうか。

私が小学生に、この問題の解きかたを教えるときは、まず「かけて555になる整数をセットで書き出す」ようにアドバイスします。

たとえば、「5×111=555」ですが、この式が成り立つということは、555は、5でも111でも割り切れるということです。よって、5も111も、555の約数になります。

これは基本的なことですが、5を見つけたのに111を見落としてしまう、ということもありがちですので注意しましょう。

このように、「かけて555になる整数のセット」を探していくと、

「1×555=555」「3×185=555」「5×111=555」「15×37=555」が見つかります。このとき、111×5=555などは、逆にすると5×111=555になるので省略します。

これにより、555の約数は、「1、3、5、15、37、111、185、555」であることがわかります。この点に注意していれば、答えがモレてしまうようなケアレスミスをグッと減らすことができます。

探しにくい約数を見つける4つの方法

ところで、先ほどの4つの式のうち、「1×555=555」と「5×111=555」の2式は思いついても、「3×185=555」と「15×37=555」の2式には、気づかなかった方もいるのではないでしょうか。

この問題では、後者の2つの式に気づけるかどうかがポイントになります。後者の2つの式に気づくために、力ずくで解く以外のいくつかの方法があるので、紹介しましょう。

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