ドイツのクリスマスは知れば知るほど奥深い その「終わり」は新年に迎える

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61. メルク通りにあるブッデンブローク・ハウスのクリスマス・イベントで、ドイツ文化の豊かさを再発見できる

62. 小雪舞うホワイトクリスマスを期待するならドイツ・アルプスに近い「ミュンヘン」のマリエン広場へ

63. 14世紀に起源を持つ老舗マーケットで市庁舎のバルコニーでは毎日アルペン地方の音楽が奏でられている

64. 「シュヴェリーン」のシュラハターマーケットではポーランドの織物や金銀細工などの手工芸品が手に入る

65. 各地いずれも個性豊かなクリスマス・マーケットだが、約280の屋台が並ぶ「シュトゥットガルト」は欧州最大

66. 毎年、旧宮殿の中庭で開催されるアドベント・コンサートを心待ちにしているファンも多い

67. 約4週間のアドベントが終わりクリスマス・マーケットがクローズすると、日付は12月24日のイブである

68. ドイツ家庭にクリスマス・ツリーが登場するのはこの24日当日で、入手した木はそれまで戸外に置かれる

69. 古来、厳冬期でも青々とした常緑針葉樹は〈生命力の象徴〉とされ災いを防ぐとして祝いの席で重宝された

クリスマスツリーの起源はアルザスのテュルクハイムに

キリスト教徒の少ない日本のような国でも(撮影:今井康一)

70. いまや世界中で習慣化されたクリスマス・ツリーだがその起源もドイツにあるといわれている

71. 一説には1597年当時ドイツ領だったアルザスのテュルクハイム村でワイン業者や商人の組合が始めたとか

72. 彼らはクリスマスにモミの木の枝を立て、その枝にリンゴや色とりどりのリボンをかけたといわれている

73. 1605年のシュトラスブルク(当時ドイツ領)では、りんごやワッフル、お菓子や金箔で装飾を施している

74. ドイツ国内でも当初はプロテスタント教徒の家で行われていたが、のちにカトリック教徒や教会にも普及

75. このツリーの伝統をドイツ移民がアメリカへともたらし、そこから世界中に伝播していったといわれている

76. かつてはツリーといえば「アオトウヒ」が主流であったが、近年ドイツでは「ノルトマンモミ」が人気高い

77. 居間に運び込まれたツリーはオーナメントで装飾されるが、その飾りもまた地方や家庭によってさまざまだ

78. 必ず飾られるのが金・銀のラメとろうそく代わりの豆電球で、木製のりんご、人形、天使、楽器もポピュラー

79. 藁の星飾りやお菓子も飾られるが、ドイツの木製装飾品の多くはエルツ山地地方の職人による手作りである

80. ツリー以外の伝統的装飾といえば人形等が切り抜かれた半円の上にろうそくを立てる「シュヴィボーゲン」

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