サラリーマンの昼食代が570円に 7年前から2割減
景気の足取りが心もとないものになる中、サラリーマンの小遣いにも影響が出てきた。個人向け金融サービスのGE Moneyが全国の20~50代のサラリーマンを対象に毎年実施している「サラリーマンの小遣い調査」(2008年4月調査)によると、05年から回復傾向にあった平均小遣い月額は前年より2500円少ない4万6300円と、4年ぶりで減少に転じた。
支出抑制は「小遣い」のさまざまな使途に及んでおり、「昼食代」も例外ではない。01年に710円だった1日の昼食代は、04~06年は650円前後に。さらに07年に600円を割り込み、今年は570円にまで低下した。
総務省「小売物価統計調査」から昼食に関係のある弁当類や外食などの価格動向を見ると、多くの品目で、景気が拡大に転じたとされる02年以降も価格上昇は見られない。サラリーマンの懐具合を敏感に察知した値動きと言えるだろう。ところが、今年に入って食材価格の高騰などを理由に飲食店や弁当類の値上げが見られ、「小売物価統計調査」(1~5月平均)でも、ラーメン、天どん、カレーライスなどの品目で上昇が目立つ。
そもそも昼食代というのは、何を食べるかという選択はあるものの、大多数のサラリーマンにとって「支出しない(食べない)」という選択のできない基礎的な支出項目だ。物価上昇の中での昼食代抑制は、食事の質の低下につながる。
(『東洋経済 統計月報』編集部)
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