間違いだらけ!インフルの正しい「怖がり方」 「検査もしないし薬ものまない」という選択肢

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①5歳未満の子供、特に2歳未満
②65歳以上の高齢者
③妊婦、産後2週間以内
④以下の基礎疾患を有する患者
 -喘息
 -慢性肺疾患(COPDなど)
 -心疾患(先天性心疾患、心不全、冠動脈疾患)
 -坦がん患者
 -糖尿病
 -その他(慢性腎臓病、慢性肝疾患、HIV、ステロイド使用者、神経疾患)
⑤病的肥満(BMI40以上)

 

皆さんや家族の方(特にお子さん)はどうでしょうか?ここに当てはまらなければ、「抗インフルエンザ薬を飲まない」というのもひとつの選択肢と考えてもいいかと思います。

そもそもインフルエンザの検査は必要か?

上記のように、重症化するハイリスク患者に当てはまらず、薬を飲むことが必須でなければ、検査は必要でしょうか?長い時間待合室で待たされて、別な感染症をもらうリスクも背負って検査をしに行く必要は本当にあるでしょうか。

実は、これもあまり知られていないと思うのですが、インフルエンザはその検査精度も十分ではないのです。医療の限界があるのです。

具体的には、(+)という結果ならインフルエンザとほぼ考えてよいのですが、3~4人に1人くらいの頻度でインフルエンザにもかかわらず、(ー)という結果になる検査なのです。つまり、「(-)なのでインフルエンザではないですね」とは本当は言ってはいけない検査なのです。

そうなると、本当はインフルエンザにもかかわらず、陰性だから違うと言われたとして登校・出勤してきている人は、現時点でもそれなりの数で存在してしまっているということになります。

「検査が(-)だから大丈夫」という言い方が信用できないことがよくわかっていただけたと思います。

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