医者の「風邪の診断」はけっこう曖昧だった!

それでも病院に行く必要はありますか?

医者が言う「風邪ですね」はあくまで総合的な判断だと知っていましたか?(写真 :aijiro / PIXTA)

季節の変わり目、風邪かな?と感じながら過ごしている人も多いと思います。病院に行くと「風邪ですね」との診断とともに、何らか薬を処方される。当たり前に繰り返される日常の光景です。

でも、実はその「風邪ですね」、絶対に風邪だとは特定できていないとしたらどう思われるでしょうか。

もちろん医師たちは日々真剣に診察していますから、その多くは検査も合わせてほぼ100%間違いないというものが多いでしょう。しかし、確定できるか否かというと、できない、というのが答えなのです。

確実に風邪だとは証明できない「2つの理由」

なぜ?と思われると思いますので、そこを丁寧に紐解いてみましょう。

病院に行き過ぎていませんか?行くべきかどうか自分で判断する方法などについて、この連載では取り上げていきます。

風邪といってもあまりに幅広いので、ひとまず「ウイルスによる上気道感染症」と定義します。

上気道とは鼻・のどなどのことです。そうなると、風邪の正確な診断とは“ウイルス”が“上気道”に悪さ(感染)をしていることを証明することになるのですが、次の点で病院ではその証明がほぼ不可能です。

①風邪を引き起こすウイルスは200種類以上いて、そのほとんどが病院で正確に同定 できる検査を持ち合わせていない
②研究機関など仮に検査ができるところがあったとしても、その検査は体に負担のかかる検査で、しかも検査の結果が出るのに何日もかかり、そして高額になる

こうした理由から、100%風邪である、と特定するシーンはまずないといって過言でないのです。

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