林野庁の女性漫画家、今日も森の魅力を描く 自分らしく、好きなことを仕事にする方法

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自然への思いを込めて、山で見るものを描き続けてきた

平田さんは人生を「山登り」に例える。

「つらいとき、苦しいときも、次の一歩だけを考えて登っていきます。状況を変えたいときには、何かパーッとできないかなと思いがちですが、前に進むには一歩ずつしかない。子どもの靴を履かせる。電車に乗り込む。漫画を描く。一歩ずつ歩みを進めていって、気がついて後ろを振り返ったら、『何とか終わってたね。無事に過ごせたね』と思えれば幸せなのだと思います」

仕事でも家庭でも、「やりたいこと」を実現する際の近道はない。平田さんは今日も一歩ずつ、地を足でつかみながら山を登り続ける。

「一歩ずつ山を登っていって、ふと気がつくと尾根に出る。そこに美しい景色が広がっているんですよね」

そう話す平田さんの前には、これまで描き続けてきた、たくさんの色鮮やかな挿絵や漫画が広がっていた。

川下 和彦 クリエイティブディレクター/習慣化エバンジェリスト

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かわした かずひこ / Kazuhiko Kawasita

2000年、慶應義塾大学大学院修士課程終了後、総合広告会社に入社。マーケティング、PR、広告制作など、多岐にわたるクリエイティブ業務を経験。2017年春より、新しい事業を創造し、成長させることを標榜するスタートアップ・スタジオに兼務出向。広告クリエイティブに留まらず、イノベーション創出に取り組んでいる。著書に『コネ持ち父さん コネなし父さん』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『ざんねんな努力』(アスコム)などがある。(撮影:原貴彦)

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