平田さんは人生を「山登り」に例える。
「つらいとき、苦しいときも、次の一歩だけを考えて登っていきます。状況を変えたいときには、何かパーッとできないかなと思いがちですが、前に進むには一歩ずつしかない。子どもの靴を履かせる。電車に乗り込む。漫画を描く。一歩ずつ歩みを進めていって、気がついて後ろを振り返ったら、『何とか終わってたね。無事に過ごせたね』と思えれば幸せなのだと思います」
仕事でも家庭でも、「やりたいこと」を実現する際の近道はない。平田さんは今日も一歩ずつ、地を足でつかみながら山を登り続ける。
「一歩ずつ山を登っていって、ふと気がつくと尾根に出る。そこに美しい景色が広がっているんですよね」
そう話す平田さんの前には、これまで描き続けてきた、たくさんの色鮮やかな挿絵や漫画が広がっていた。
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