しかし、女子中高生のSNOW歴はオトナにはかないません。まず、彼女たちに人気の「スタンプ」を押さえておきましょう。スタンプというとLINEのスタンプと混同してしまいますが、SNOWでは顔を認識して加工する効果の種類を指します。よく利用されているスタンプは、ネズミの絵にキラキラの加工がついているスタンプ、そしてコアラがユーカリの葉を食べているスタンプ、くまがクッキーを食べるスタンプです。最近では、犬がフリスビーをくわえるスタンプや、ねずみがチーズをお手玉にするスタンプもよく使われています。これらのスタンプは、目が大きく、ほおが少し赤らみ、「かわいく盛れる」という特徴があります。
とはいえ、“盛る”はかわいさだけではありません。顔を変形してマンガのようにする黄色い顔アイコンのスタンプも人気です。特に、目を小さく、ほっぺを大きく膨らませるスタンプが使われます。気持ち悪さとかわいらしさが同居する、微妙なところが好まれています。
テレビでよく紹介される「顔交換」スタンプも、場が盛り上がるため人気があります。しかし、同じ相手と何度も試すことは少ないため、徐々に使用頻度は減るようです。
また、SNOWには「魔法の杖」機能があり、顔を自然な印象で“盛り”ながら画像全体をキラキラさせたり、ハートで埋め尽くしたりといったことができます。さらに美肌効果もかけられます。シャッターボタンの上にあるこれらの機能は、掛け合わせることでさらに“盛る”ことができるのです。
画像や動画をさらに加工する
女子中高生は画像や動画を加工するのが大好きです。プリクラをSNOWで“盛る”のはもちろん、SNOWで撮った画像も画像編集アプリでさらに加工します。画像編集アプリで人気なのは「PicsArt」。アプリを使って、自撮り画像を目いっぱいぼかします。決してプライバシーを守るためのぼかしではなく、ふわっとしている印象の写真にしたいのです。周囲を白い四角で囲み、元写真を小さくする加工もはやっています。せっかく高画質で撮影した画像も、元の写真がよくわからないぐらいぼかされて、遠くのほうに見えるような印象になってしまうわけですが、かわいいからいいのです。加工がうまくできたら、元画像は躊躇なく消します。女子中高生のスマホは自撮りで容量不足なので、大切な画像だけに絞らねばならないからです。
また、SNOWは動画も撮影できます。シャッターボタンを長押しすると、ムービー撮影になり、スタンプのかわいい動きが残せます。口を開けたり、おしゃべりしたりしながら撮影します。もちろん、そのままでも十分に“盛れている”かわいい動画です。しかし、もうひと手間かけることで、さらに“盛る”ことができるのです。
それは、「早送り」です。動画を早送りすると、動きはチャカチャカとアニメのようになり、声も甲高く修正されます。「VivaVideo」などの動画編集アプリで早送りに加工した動画を作り、TwitterやLINEにアップします。ちなみに、SNOWに用意されている「ストーリー」というSNS機能は、あまり利用されてないようです。
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