加納:ブロックチェーンに関してはまだ黎明期なので、IBM、マイクロソフトだけがやれるものではなく、ベンチャーでも新しいものが作れると思います。シリコンバレーの人だけがその分野で勝てるかというとそうではなくて、日本人でも世界で勝てると思っています。
死ぬ時に後悔しない生き方を
塩野:キャリアとしては東大理系の大学院を出て、トレーダーをやって、創業しました。順風満帆に見えますが、ご本人はどう思っていますか。
加納:とにかく運がいいなと。恵まれた環境で学ばせてもらって、優秀な人に囲まれて仕事ができて、フィンテックもビットコインも盛り上がる前に先行できましたので。
塩野:起業に必要なアイテムをすべて手に入れてきた感じがありますよね。最後に、2つお聞きしたい。
大学生の就活でここ1、2年くらいの傾向として、トップオブザトップの人は起業します。その下の人はいったん大企業に就職する感じですが、そんな大学生たちにメッセージをお願いします。
加納:時代は変わっていて、新卒枠は昔より大事ではありません。じっさい弊社でも学歴では採用していませんし、技術や経験を買って採用します。
もし、ベンチャーをやりたいなら最初からやったほうがいい。失敗したっていいんです。それすら経験で、また就職することもできる。ガッツがあって一通りの経験があれば、新卒よりもそちらを採用したい。昔よりいい時代だと思いますね。
塩野:もう1つ。30代後半のサラリーマンで、会社に残るか、ベンチャーで勝負するか迷っている人へのアドバイスを。
加納:人生は1回きりなので、死ぬ時に後悔しないようにやればいいと思います。失敗しても、何かしらの手段で食えると思うんです。本気で仕事をしていれば、救ってくれる人も必ずいます。
(構成:高杉公秀 撮影:梅谷秀司)
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