デキないオトコが「組織を殺す」2つの理由 デキる人は組織を「人より機能」で見ていた

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まずは、「問題解決の仕方」から見ていきましょう。チームが課題やトラブルを抱えている時に、まず何を聞くか。この一言で組織についての考え方がすぐに分かります。

・デキないオトコ:「誰が悪いの?」

「組織論=責任論」とするのが、典型的なオトコ社会の考え方。うまくいったら「誰かのおかげ」。うまくいかなかったら「誰かのせい」。原因はとにかく「特定個人」にあると考え、「担当者の責任です!」と、誰かに責任をなすりつけようとします。誰かの責任にして叩けば、本人はスッキリしてあたかも問題を解決したかのような気になりますが、本当は何も解決していません。そして、当然ながら誰も「責任者」になりたがらないので、チーム全体の空気はどんよりと悪くなり、何も進展しません。

デキるひとはチームの問題を「機能」から考える

・デキるひと:「ドコがうまくいってないの?」

「組織論=役割論」とするのが、デキるひと共通の考え方です。例えば、あるプロジェクトにトラブルが発生したとしましょう。その時デキるひとは、チームを「企画、開発、導入、運用」といった機能(役割)に分解していきます。その上で、「ドコがうまくいってないの?」と、責任の所在ではなく、問題が発生している機能(役割)を探します。

その結果、「企画部門に経験者が少なくて、困っています。似た案件の経験者を何人か回してもらえませんか?」という解決策が提案できます。こうして客観的にトラブルの原因を考えることで、本質的な解決策を見つけやすいのです。

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