「組織論=責任論」と考えるデキないオトコは、この組織図を描けないのが特徴です。デキるフリしたデキない(DFDN)オトコは、頑張って組織図にまとめてみるのですが、色んなハコに同じ人の名前を「(兼務)」付きで書き込む。結果、チームのメンバーがたくさん「分身」してしまうという、意味不明な組織図になりがちです。
最後に、デキるひとの「組織図」活用テクニックをいくつかご紹介します。
まずは、組織図でチームワークを高めるテクニック。組織図には「高低差と距離の法則」が働いているという心理学の研究があります。
高低差とは、組織図の上下のハコの距離のこと。高低差は上下関係に影響を与えるそうです。リーダーシップを強めたい時は高低差のある組織図を、逆にメンバーとリーダーに親近感を持たせたい時は、高低差を縮めた組織図を作ると効果的です。
組織図で操れる?!チーム内メンバーの人間関係
同じように、組織図の横同士のハコの距離も、親近感に影響を与えます。親近感を持って欲しいハコ同士を近づけて、ちょっと距離を置いて欲しい人たちは、さりげなくハコの距離を広げる。組織図1枚でチーム内の人間関係までコントロールしてしまう、デキるひとのニクい組織図活用テクニックです。
次は、組織図とは少しズレますが、「三角関係図」の活用テクニックです。組織内での問題解決やビジネスモデルなどテーマが高度な時、デキる人は次のステップで三角関係図を描いて解決策を考えます。
①AさんとBさん、そして自分の3人を紙に書く。
②Aさんのニーズや困りごとを書く。同様にBさんのニーズや困りごとを書く。
③自分がキューピッドになって、AさんとBさんのニーズをつなげ、解決方法を考える。
例えば、自動車配車サービスのUberは、すぐにタクシーを見つけたい乗客と、空き時間を埋めたい運転手のキューピッド。宿泊施設貸し出しサービスサイトのAirbnbは、宿泊先を見つけたい旅行客と、部屋を有効活用したい住民のキューピッド。このように、優れたビジネスモデルは「誰かと誰かのキューピッド」という三角関係図から生まれています。恋愛も人間関係も、そしてマネジメントも、実は共通のお作法が効果的なようです。
デキないオトコの組織論が発動すると、「責任」という実にしょうもない理屈が働きますが、デキるひとは機能や役割という見方で組織を考える。オトコ社会に足を引っ張られないようにするヒントが、ここにあるようです。長年優れたバスケットボールチームを率いたある伝説のコーチが、こんな一言を残していました。
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