一流の人が忙しくても瞑想を欠かさない理由

俯瞰し、平常心を保つことが良い結果を生む

自己認識力や人間関係力などを高められるといわれています(写真:Choreograph / PIXTA)

東京都内のIT企業で役員を務める竹内徹さん(50、仮名)には、毎日欠かせない習慣があります。

時間にするとほんの10分。目を閉じて、呼吸に意識を置く。外界から意識を遮断し、 呼吸を感じて自分の心を整える時間を意図的につくります。途中で雑念が浮かんで呼吸から意識がそれたことに気づいたら、また呼吸に集中――。竹内さんが取り組んでいるのは、瞑想の一種であるマインドフルネスです。

瞑想やマインドフルネスへの関心が急上昇

仏教の禅やヨガを源流とする「瞑想」や「マインドフルネス」への関心が、ビジネスパーソンの間で急速に高まっています。グーグルやフェイスブック、ナイキ、インテルなどの世界的に有名な企業だけでなく、アメリカなどでは政府機関の研修などにも取り入れられているケースも見られます。日本にもその波は押し寄せ、グーグルトレンドでキーワード検索してみるとマインドフルネスの人気度は今年夏、5年前の100倍になっていました。瞑想も同約4倍です。

マインドフルネスが注目されるのは、ビジネスパフォーマンスをあげるための心のトレーニングになるからです。時間としては、1分でできるものから本格的なものまであり、特にビジネスシーンにおける自己認識力や人間関係力などのスキルを高められるといわれています。

筆者はヨガの瞑想やビジネスセミナーを通じて、述べ5000人以上に呼吸法を通じた簡単な瞑想方法やコミュニケーショントレーニングを行ってきました。これらの経験から実感していることの一つは、どんなに忙しくても瞑想やマインドフルネスを日常的に欠かさない人には、一流と呼ぶにふさわしい経歴や実績、能力を持っているケースが多いということです。

マインドフルネスを含む瞑想とは、「判断することなく、今、起こっていることを観ること」。 20年以上の臨床経験を持つ精神科医の益子雅笛さんに言わせると、「人間の体は3次元ですが、脳が作り出しているものは過去や未来という時間軸が加わって4次元。つまり、体と脳にはギャップがあり、このギャップが脳にとって負担になることがあります」。

次ページ3次元の体と4次元の脳を「今」に一致させる
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