「深夜食堂」監督が極めた人情噺と料理シーン

「冒頭で作る豚汁は撮影のたびに作ってます」

11月5日より全国公開中の映画『続・深夜食堂』  ©2016 安倍夜郎・小学館/映画「続・深夜食堂」製作委員会
繁華街の路地裏にある小さな食堂「めしや」。そこは夜も更けた深夜に店が開くことから「深夜食堂」と呼ばれている。メニューは「酒と豚汁定食」だけだが、「できるもんなら何でも作るよ」というのがこの店のスタイルだ。そして今夜も、「深夜食堂」に集う客たちの悲喜こもごもな人生が交錯する――。
2015年1月に公開され、全国80館という規模での上映にもかかわらず、興収2億5,000万円、動員数20万人超を記録するヒット作になった映画『深夜食堂』。安倍夜郎の大ヒットコミックを実写化した同作は中国、韓国、台湾などアジア各国でブームを巻き起こした。あれから1年、『続・深夜食堂』として再びスクリーンに戻ってくる。今回、2009年のドラマシリーズ第1弾から世界観を作り上げてきた松岡錠司監督に、「めしやに行ってみたい・食べてみたい」と観客に思わせるような同作の魅力について聞いた。

シナリオは全作品かかわってきた

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――2009年にドラマ版「深夜食堂」第1部の放送が開始となり、そこからおよそ7年にわたって「深夜食堂」に関わってきています。もはやライフワークになりつつあるのではないでしょうか。

これしかやることがないだけですよ(笑)。これまでドラマ40話プラス本編を2本やってきている。ドラマの監督は他の人にもやってもらっていますが、シナリオは基本全部に関わっています。今、原作は二百数十話くらいありますが、毎回毎回、使える話がないか、最初から何度も読み返していますね。エピソードのクオリティーを落とさずに俳優の芝居としてどこまで落としこめるのか。そこはけっこう戦々恐々としながらいつも模索しています。

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