このふたつは意味的にオーバーラップするところもあるのですが、シンプルに言うとI’m sorry.は事後に「ごめんなさい」と自分の非を認めて謝る時に使う表現で、Excuse me.は事前に「ちょっと、すみません」と呼びかけたり、「失礼します」と相手に謝ったりする表現です。
つまり、遅刻したときには通常、
と言いますが、混雑した電車を降りる時なら
相手の手を止めさせて、質問したいときなら
と言うのが普通です。
ただExcuse me.は、事後の軽い謝罪の際にも使用しますので、この部分でI’m sorryと意味的に少しかぶります。
たとえば、人にぶつかってしまった時には
とよく言います。これはぶつかる前に「すみません、ちょっとぶつからせていただきます」という意味ではありませんよね。このときに、もちろん
と言っても構わないのですが、Excuse me. のほうが、謝り方としては軽い感じがします。がっつりぶつかってしまったらI’m sorry.で、軽く相手に触れる程度の接触であればExcuse me.と使い分けてもいいでしょう。
くしゃみや咳をした直後にもExcuse me.というのが一般的なエチケットとされています。ひどい花粉症や風邪などでくしゃみや咳を連発して、会議を中断させてしまったなんてときであればI’m sorry.のほうがピッタリくるかもしれませんね。
Excuse meを言わない日本人、Sorryを言わない米国人
つまり、タロウさんが質問をするときにI’m sorry.と言うのは少し違和感があります。基本的には、事後に謝罪する表現ですので、いきなりI’m sorry.と脈絡なく言われても、「なんで謝っているの?」と疑問が湧いてしまうのです。ここは、Excuse me.と言ってから、質問をするのが正しい方法ですね。もちろん例外的に、
I’m sorry to interrupt(you). (お話し中すみません・お忙しいところすみません)
のようにsorryを使用する前置き表現もありますが、 I’m sorry. だけでは前置きのニュアンスが伝わりませんので覚えておきましょう。
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