起業100のアイデア この国には起業家がもっと必要だ!

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起業を後押しする インフラコストの下落

「サーバー代がかからなくなった。優秀な人ほど最先端の技術を使うので、生産性が極めて高くなっている」と指摘するのはフェムトグロースキャピタルLLPゼネラルパートナーの磯崎哲也氏だ。ネットや通信のインフラが整い、以前より起業しやすくなった。それを受けて、少額の投資で起業を支援する動きも活発になっている。ネット業界は技術革新が相次ぎ、世界的に見てもユーザーは増えている。まだまだ成長が続く有望な市場であることは間違いない。

複数の事業を立ち上げた経験を持つ、シリアルアントレプレナーと呼ばれる人たちも出てきた。若い起業家の間では、「社会問題を解決したい」「社会に貢献したい」と考える人が増えている。かつてのベンチャーブームとは異なる点だ。

経済産業省の資料によると、主要ベンチャーキャピタル5社が投資し上位株主となっている新規企業は、約1400社。その雇用総数はおよそ14万人、総売上高は約6兆2000億円に達する。ただグーグルやアマゾンといったメガベンチャーが輩出している米国との差は大きい。

起業家のアイデアが新しい事業を生み、業界や企業の抱える問題を解決し、人々の生活をより豊かなものにしていく──。課題先進国といわれる日本は、もっと多くの起業家を必要としている。

週刊東洋経済編集部
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