「慰安婦」「歴史認識」問題を乗り越える道

「グローバル日本人」になるために読むべき本

話を連載のテーマに戻す。

前回、「聖徳太子は中国人だったのではないか?」「平城京、平安京は道を歩けば外国人が行きかうインターナショナルシティだったのではないか?」と書いたら、「とうとうボケてきたのか」と、知人から冗談交じりに言われた。しかし、私はけっこう本気で、これを信じている。日本の原点は「多民族共生国家」だと思っている。

だから、日本は今後、この原点に回帰すれば、21世紀に適した国家として発展していくと考えている。

21世紀は、都市の時代だ。現在、世界人口の半数が都市部に集中している。国連によると、2050年には世界人口(推定92億人)の約3分の2が都市部に住むようになるという。そして、21世紀の都市は、そこに住む人間の多様性によって発展していく。インターナショナルシティほど、ダイナミックに発展していくという。

とすれば、現在、世界最大の都市圏、人口約3600万人の東京メトロポリタンエリアがインターナショナルでないことは、日本の発展を大きく阻害する。東京を歩いてがっかりするのは、あまりに外国人が少ないことだ。

人種のるつぼと言われるニューヨーク、ロンドンなどは当然として、今、アジアの大都市もみなインターナショナルシティである。この季節、上海の新天地、香港のランカイフォン、シンガポールのクラークキーなどのオープンカフェで、世界各国の若者たちがグラスを傾けているのを見ると、日本にそういう光景がないことが、残念に思えてならない。

日本人、中国人、韓国人の見分けがつかない

そんな話をしていたら、「麻布十番の十番スタンドに行けば」と、ある外資系の若者から言われた。たしかに、あそこは毎晩、店の外まであふれた外国人と日本人が、グラス片手に立ち飲みしている。香港のランカイフォンで見かける光景と変わらない。

しかし、そんなスポットは東京には本当に少ない。

日本にやって来る外国人、特に欧米人は、一部の人間を除いて、この国のことをほとんど知らない。なにしろ、ここは「極東(Far East)」、世界の果てである。ぶっちゃけた話、欧米の一般庶民はこの極東の島国に住む私たちについて、もっともっと知らない。第一、日本人と中国人、韓国人の見分けがつかない。私たちが、アメリカに住む人間を全部アメリカ人と言っているように、彼らは日本人も中国人も韓国人もまとめてアジア人と思っている。

娘が留学したベイツカレッジは、ニューイングランドの最北のメイン州の田舎町ルイストンにあった。大学関係者を除いて、この町の人間はみな素朴で、私たちをじろじろ見て、「どこから来たの?」とよく聞いてきた。白人だらけのこの町では、イエローは珍しいのだ。

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