新人は仕事のミスを気にしすぎてはいけない とはいえミスを減らすコツは押さえておこう

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勤さんから頂戴した文章には「上司の望んでいる仕事が出来ない」とあります。これも多くのケースでは上司の指示を額面通りに受けているからです。上記の例では「台数と単価の推移を見ておいて」と言われ、額面どおりに受け取り本当に見ただけでした。

そうでなく、(上司の指示が曖昧なケースは特に)何をしようとしているのか、どんな文脈の中での作業なのか、そういった作業の根底にあるものを確認するだけでも違うでしょう。

何を成し遂げようとしているのか、つまり作業の目的(=全体感)を把握したうえで作業をすることで、何が重要か見えてきます。そしてその結果としてミスも減るというものです。

どうすれば「前向き」でいられるか

さて、最後に、常に前向きでいるための方法について。これは長くなりますので、簡潔に説明します。

宣伝で恐縮ですが、まさにそのエッセンスを詰めた本を現在執筆中で12月ごろ発売予定ですので、詳細はそちらをご参照下さい。

ただ、頂戴した例でいうと、「給料を返せ」と言われても動じないような、自分なりの志を持っているか否か、です。例えば、入社1年間は先行投資期間つまりインプットの期間なので、会社には貢献できなくて当然。ただし、その期間に誰よりも頑張ってインプットを続けて、2年目からは倍速でアウトプットを出していけばいいのです。そしてトータルで会社にはおつりが出るようにすれば、文句を言われるはずがありません。

そういった信念を自分で持てるか否かです。志とは周りの常識やレッテル、発言で自分がブレ無いようにしない為の自分の軸です。

強く生きるためには何事においても、世間の常識や意見に流されない、自分なりの経験等に基づく志や意見を持っていることが大切です。ぜひ流されないようにして頑張ってください。

安井 元康 『非学歴エリート』著者

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やすい もとやす / Motoyasu Yasui

MCJ社長兼最高執行責任者(COO)。アニメーションの企画・制作を手掛けるベンチャー企業を経て、MCJにて東証への上場を経験。その後、経営共創基盤にて戦略コンサルタントして9年間活躍し、2016年3月にMCJに復帰。著書に学歴コンプレックスに悩みながらも独自の方法でキャリアを切り開いてきた様子を描いた『非学歴エリート』(飛鳥新社)や、自分ならではの人生を生きる術を描いた『極端のすすめ』(草思社)等がある。

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