新人は仕事のミスを気にしすぎてはいけない とはいえミスを減らすコツは押さえておこう

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 実際の売り上げと比較することにより、自分の作業にミスがあったかどうか、チェックできるのです。

全体感が見えている社員は売り上げの動きとの連動を見ますが、そうで無く近視眼的に作業に走ってしまう社員は売り上げというチェック機能を見落として、全体感との整合性という意味でのチェックを出来ずに終わるわけです。

整合性を取れなければ、前提はどうだったか、という大元まで遡るという行為をするでしょう。そして、前提が誤っていれば、計算過程がどんなに完璧でも結果はミスとなるのです。

こういった事は一般的には「慣れる事」で経験値が蓄積されると説明がなされますが、より噛み砕いていうと、自分のミスの傾向を把握し、ミスの原因を突き詰め、対策を練ればいいのです。

勤さんは、ダブルチェックや紙上での目視チェックをしています。それらはいずれも重要な事です。ただしこれらをいくら正確にやっても、全体作業の一部のチェックをしているにすぎません。

なぜ全体感が必要なのか

 視野が狭いと「どの部分を見ればよいか」、見当が付かないためミスが無くならない、という事になるのです。そのための全体感なのです。

仕事の早い人は意識しているか否かは別として、「あたり」をつけるのがうまい人です。それを分かったうえで、大きな部分から小さな部分へ逆算でチェックをするため、間違いが少ないのです。

反対に仕事の遅い人は、優先順位を考えずに細かい箇所も含めて頭から全部順番にチェックをしようとします。だから時間がかかるのです。そして繰り返しですが、計算過程や目に見える部分のチェックしかしないので、ミスも生じがちなのです。

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