太陽光発電は本当に儲かるのか(上) あなたも、ソーラー大家になる?

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高齢化の社会問題を考えると、養護施設経営も選択肢のひとつだ。だがオーナーとしての介護知識などが必要だが難易度が高そうで、今さら勉強する気にはならない。当然ながら初期投資額も高い。結論としては養護施設を経営するのは素人には考えにくい。

さらに、小金持ちがやっている、土地の有効利用ビジネスが駐車場経営である。比較的予算が少なくても経営が可能で、それほど難しくない。場所さえよければ安定した現金収入があり、相続対策にも有効で転用も比較的容易である。駐車場経営の特徴とメリットは、仮に失敗してもそのダメージは小さく、低リスクであることだ。

最近の流行は時間貸しの無人駐車場コインパーキングで、小スペースで開業できて土地オーナーが土地を提供して、事業会社が整地、機器を取り付け、運営一切を行うのがはやっているが、業者に管理費を取られると意外に儲けは少ないと聞く。規模にもよるが、年間の管理費、修繕費、ローン返済(工事費)、固定資産税等を総収入から差し引くと、契約率90%で、手元に残るおカネは収入のおよそ4割程度。事業としてみると大きな広がりがないのが欠点だ。

あなたも、ソーラー大家?

長々と書いたが、いままでの話は、旧来型だ。では新しい話はないのか。そこでいよいよ本命のソーラー投資(太陽光発電ビジネス)の本題に入りたい。アベノミクスの三本目の矢、すなわち民間投資を喚起する成長戦略に沿った、新しい時代の投資を研究してみたいのだ。

わが国は福島原発事故がなければ、いまだに原子力エネルギー比率が30%から50%を目指していたが、大事故の結果、原発大反対のシュプレヒコールが響き渡っている。再生可能エネルギーに変えていかないと、日本の将来はもたないというのが世間の見方である。

自然エネルギーには太陽光発電以外にも風力発電や地熱発電、水力発電といろいろあるが、素人がすぐに理解できるのがソーラー発電である。今回の提案は優良なソーラー業者を選んで、自分が「ソーラー大家」になるという話題である。つまり、ソーラー大家をやりながら健康増進のために温泉ざんまいで楽しめる生活を提案したい。

生活の場は東京でも田舎でもどこでもよい。だが、日当たりのよい土地を借りるか所有していることが条件になる。関東一円なら遊休地が結構余っていて、ソーラー業者が斡旋してくれる。投資額は3000万円もあれば十分である。ではどれだけ儲かるのか。以下のように計算してみた。

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