一流の人間は、「負け」を転がしてカネにする 格闘家・青木真也「夢を語るのは詐欺師だ!」
最近は、世間から一度袋だたきにされただけで消えてしまうタレントや政治家が多いが、「スキャンダルはチャンス。転がして商売にする」ということは腕一本で生きていく人間にとっては鉄則だと思う。
結局、周りの評価なんて、株価と同じようにどうなるかわからない。上がったり下がったり気まぐれなものだ。
10年間プロ格闘家をやってきて、賞賛されたり、批判されたり、散々経験してきたが、人の目なんてつくづくいい加減なものだというのが僕の結論だ。つまり、今「最悪だ」と周りから言われる仕事も、後にものすごく評価されるかもしれない。大事なことは周りの評価に惑わされることなく、信念を持って仕事を続けることだ。
自分がブレずに仕事を続けていれば、過去の失敗は、未来で変えることができる。
今の地獄も、これからの努力次第で、財産に変えることができると思う。
詐欺師ではなく、実践者になれ
「日本のファイターは詐欺師ばかりだ」と言うと、きっとたたかれるだろう。しかし、本心から反論できない選手も多いのではないだろうか。格闘技界は不況産業だし、恵まれていない世界だ。
しかし、だからこそ、漠然とした夢を語り、自分と周囲をだましている余裕なんかないはずだ。
大きな目標を実現したければ、自分の価値をしっかりと見定め、地道に努力を続ける以外に道はない。
「自分は今いくらなのか」、「自分の価値はどうしたら上がるのか」をつねに自問自答して行動に移さなければ、これからの時代食ってはいけない。
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