
――今年に入り、『レ・ミゼラブル』や『テッド』などがヒットして、洋画復調の兆しはありますが、以前のような水準にはありません。日本映画の潮流をLiLiCoさんはどうみていますか?
私が悲しいのは、字幕を読むのが面倒くさいという若者が増えているということ。それはいちばん駄目なことです。日本語が消えてしまいますから。私は、ひらがな、カタカナ、漢字がある日本語の美しさにほれて、日本に来たから、特にそう思っています。
――確かに、最近は吹替版の興収シェアも高くなってきています。
やはり島国なので、外からの文化が入りにくいということも根本的にあるんでしょうね。ただ今年に入って、なぜまた洋画が観られるようになったのかというと、震災の影響で日本に来なくなっていたハリウッドスターたちが、また大勢、日本に来るようになったからだと思います。それも洋画が活気づいている理由のひとつでしょう。やはり出演者の方が直接、映画の魅力を語ってくれると違いますよ。
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