ディズニーランドはまだまだ成長できる オリエンタルランド 上西京一郎社長に聞く

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──この30年間、ゲスト(入場者)の支持が上がり続けています。

TDRの事業価値は、幸せな時間を過ごしていただくのが原点。それは開業以来同じだ。ハード、ソフト両面で、いかにハピネス(幸せ)を感じてもらうか。どうホスピタリティを提供するか。そう考えながら投資し、施策を打ってきた。

うえにし・きょういちろう●1958年、東京都生まれ。80年に入社。秘書役、総務部長など経て、2003年取締役。09年から現職。

人間には本質的にハピネスを感じたいという欲求がある。その琴線に触れるように試行錯誤を続けてきたことが、入場者数の増加にもつながったのだろう。

たとえばパーク内のパレード。当初は皆さんが沿道で静粛に見ていたのが、この30年で、見るだけじゃ物足りない、自分も参加したいという欲求が、若い人から高まってきた。また、ゲストに水をかける夏のイベント。開業当初に行っていたら、ひんしゅくを買っていたと思う。

日本人の楽しみ方が変わる中、原点は崩さず、お客様の期待をキャッチアップし、具現化することを繰り返してきたことが今につながっている。

──ゲスト単価も年々上がっています。特に商品販売の伸びが目立ちます。

TDRで非常に売れている商品を、街中にポンと出しても、そんなには売れないだろう。やはりTDRで遊んで幸せを感じている、その思い出を、今度は商品に託して買っていただいている。

ゲストはTDRという空間に価値を感じている。その空間で楽しんだ後、連動したところで、関連商品への思いも高揚してくる。それが、本来1つ買うところ、2つ買っていただいたりすることにつながっていくのではないか。

──今年度の入場者数のイメージは。

過去の周年イベント年は、非常によい数字が出ている。30周年という大きな節目の今年度も次につながるよう、最高に多くのゲストにお越しいただきたい。施設拡張ありきではない。

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