新人よ、社会に出たらバーに行こう 「行きつけのバー」は一生の宝もの。そんなバーに出会うためには?

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ちょっと可哀想な、日本のビール。

実は、現在、30代以下のお客さまに、ビールは苦手という方が少なくありません。理由は、「苦い」「炭酸がきつすぎる」の2つ。

その結果、「ビールがおいしいとは思えない」

実は、日本のビールは、世界的に見て、ちょっと特殊な環境に置かれています。酒税法により、価格の40%が税金となっている一方で、大衆の酒というイメージが定着しているため、価格を低く置かざるをえない。

チェコやドイツのように、良質の麦芽やホップをふんだんに使った、麦そのものの旨さを味わうビールづくりが困難なのです。

日本のビール事情はここでは割愛しますが、みなさまには、日本のビールだけを飲んで、ビール嫌いになってほしくないと、そのことだけお伝えしておきます。

甘いお酒派は、ビールが嫌い?

ビール好きな方はご存じだと思いますが、ビールの製法は主に2つにわかれます。

イギリスのビール(エール)とベルギービールは、原料の麦芽を高めの温度、短めの熟成で仕上げる上面発酵タイプ(目には見えませんが、酵母が表面に浮かんでいるのでこういいます)。

日本がビールづくりのお手本にした、ドイツやチェコのビールは、それより低めの温度で、長めに熟成させる下面発酵タイプ(このやり方だと酵母が下に沈むのでこういいます)。

ビールの起源は古く、古代ギリシャ人やローマ人はすでにビールの存在を知っていたそうです。ただ、彼らにとって酒とはワインであったため、ビールの製造は、ワインの原料となる葡萄の生産が、気候的に難しいイギリスや、ベルギー、ドイツ以北のヨーロッパにおいて、盛んになっていきました。

ある寒い冬、歴史的に古い、イギリスやベルギーのビール製造法を倣うドイツの醸造所で、うっかりさんが、低温で長時間放置していたビールを試しに飲んでみました。それが、すっきりとしていて麦芽の味もしっかり。

これは「アリかも!」と、以後、その作り方が中央ヨーロッパを中心に定着していったと言われています。

上面発酵のエール(とベルギービール)は、実は、日本のビールとかなり味が違います。

麦芽本来の味わいを重視するので、飲み口は甘めで、炭酸も控えめ。「ビールは苦手」とおっしゃるお客さまに、では、と甘口のエールをお出しすると、「これなら飲める!」と、それ以降、エールを飲みに通ってくださるようになった方もいらっしゃいます。

苦いビールが苦手な方。甘いお酒派の方には、ベルギービールが人気ですが、イギリスのエールもまたさまざまなタイプがあって、美味しく飲めます。お試しください。

□□筆者より□□□
昨年11月より、お酒とバーについてお話しさせていただいた「大人飲み」のススメ、連載は次回で終了です。いままでお読みいただいたことに感謝すると共に、今後も、若い人たちが、癒しと成長の場としてお酒の世界を楽しむことができるよう、情報発信をしていきたいと思います。4月中にブログの開設を予定していますが、まずは公式ツイッターをフォローしていただだければうれしいです。
http://www.twitter.com/otonanomi201211

 

 

イラスト:青野 達人

次回の最終回は4月19日(金)掲載。「社会に出たら、バーに行こう」後編として、実際にバーに入ったときに役立つ情報をきっちりお伝えします。質問もお受けしますので、上記ツイッターアカウントまでお寄せください。
ビールの話、後編は、ビールの種類をもう少し詳しく、そして国別の代表的銘柄についてお話ししたいと思います。
 

矢田部 正美 バー「Holly」オーナー

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やたべ まさみ / Masami Yatabe

1958年、和歌山県生まれ。20余年のコピーライター生活を経て、現在は、東京、下北沢の「割らない酒のバー」Hollyオーナー。若者の酒離れに一石を投じるべく、店主と6人の顧客で旗揚げした「バー・ホリーのお酒の本プロジェクト」代表。1女あり。趣味は、自宅の屋根裏部屋からぼんやり空を眺めること。
「下北沢 バー・ホリーのお酒の本」PRサイト
「下北沢 バー・ホリーのお酒の本※電子版好評リリース中
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