富裕層は「日本脱出」をあきらめる 成毛眞インスパイアファウンダーに聞く

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大増税時代に突入した日本。外資系企業や富裕層が海外に脱出する動きは加速するか。インスパイア取締役ファウンダーの成毛眞氏に聞いた。

 

──外資系企業の間では日本の税金をどう見ているのでしょう?

マイクロソフト時代、ストックオプションを行使して得た利益に対し、それを給与所得課税にするか、(課税対象が半分になる)一時所得にするかの解釈で裁判になった。そんな事件があった2000年前後から、外国人スタッフが簡単に海外に逃げていくようになった。

こんな話もある。ある外資系企業のストックオプション保有者が1株50ドルで権利を得て、1株90ドルになったときに権利行使した。しかし、そのまま持っていたら、株価が30ドルくらいに下がってしまった。にもかかわらず税務署から、「90ドルで行使して40ドル儲かっている。その分の税金を払いなさい」と言われた。それで自己破産した人が何人もいた。

外資系の人間は下手したら税金で全財産没収になってしまうのではと恐れている。普通、税金で破産しないと思うが、実際に破産する人が出た。ゼロになるならいいが借金までできてしまう。だから、「しゃれにならない。逃げよう」というのが合言葉だ。みんな経済情勢で日本を見限ったと思っているが、税金が高いから支店長を筆頭に逃げていっただけ。本国の指示ではない。

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