サラリーマン節税の「落とし穴」 副業が赤字なら、誰でも節税できる?

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公認会計士・税理士の小澤善哉です。このたび『なぜ犬神家の相続税は2割増しなのか』(東洋経済新報社)を出版しました。ほとんどのみなさんは、「税金の話?しくみなどの小難しい話はいいから、手っ取り早く節税方法や、損しない方法について教えて欲しい」と思われていることでしょう。今回の本は、まさに、そうした方のために書きました。

詳しいお話については、ぜひ本をお読みいただきたいのですが、このオンラインでは、3回にわたり、みなさんの興味のありそうな分野に絞って、役に立つ税金の話をします。第1回は、「サラリーマン節税の落とし穴」についてです。甘い誘惑には、落とし穴が付き物。といってもこれからするのは、異性ではなく、もちろん、税金の話です。

節税のつもりが、脱税だった!

「サラリーマンの税金をゼロにする方法」を指南していた、経営コンサルティング会社の社長が、今年2月、所得税法違反の疑いで東京地検特捜部に逮捕されました。
 その方法とは、顧客のサラリーマンに副業を始めさせたうえで、架空の外注費をつけ回すことにより赤字になっているように装わせるというものでした。

副業で出た赤字は、その副業が「事業」に該当するならば、給料と相殺できるしくみに税金上なっています。サラリーマンの節税手法として一部の本で紹介されているので、ご存知の方もいらっしゃるでしょう。このしくみを悪用して、給料から源泉されている税金を不正に還付させていたというのです。さて、数十人いたと言われる顧客達は、その後一体どうなったのでしょうか?

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