環境はシャープが依然高い評価
続いて、26項目で評価した環境は、シャープがトップ。第3回CSR企業ランキングでは総合トップだった同社も財務得点の落ち込みなどで、今回は総合15位まで下落した。ただ、環境分野は依然高い評価となっている。
太陽光発電や省エネ製品開発といった本業の環境ビジネスはもちろん、カーボンオフセット商品等の取り組みも先進的。原材料調達では、ガイドラインを定め、グリーン調達を行う。取引先とも密接に連携し、サプライチェーン全体での環境負荷削減とコンプライアンス確保にも積極的だ。
事業活動に伴う環境リスク情報はホームページなどで公開。各工場では、行政や住民との意見交換なども実施している。事務用品等のグリーン購入は100%。CO2排出量では、2013~20年度で、エネルギー原単位(一定の生産量に対して必要な電力などのエネルギーを示す指標)を年平均1%以上改善という目標も掲げている。
生物多様性保全の取り組みも活発で、環境の強さは健在だった。
2位は総合ランキング1位のトヨタ自動車、NEC、ブリヂストン、大成建設の4社。上位の多くが製造業の中、大成建設が放射性物質の除染、土壌地下水浄化といった環境ビジネスや、生物多様性保全など建設業ならではの取り組みもあり、2位にランクインした。
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