「フェイスブックのようにたまたま気づいた時に、クーポンを受けとるのではない。“11時55分に”ランチのクーポンがくる。このリアルタイム性は、利用者が動く秘訣だ。LINEの利用者は、友だちからのメッセージが来たら読むという行動習慣がある。企業のメッセージが来ても同じように読むという下地ができている」(出澤氏)
今、既存の広告・販促手段では、若年層を中心とした消費者に情報を届けるのが難しくなってきている。そこに届けることができるのがLINE。各企業が月額350万円以上のコストをかけてでもLINEを選んでいる。
消費者が自ら好きな企業や店舗を選び、メッセージを受け取る。消費者は、感情ひとつで簡単にブロック(拒否)もできる。企業側は、興味・関心を持ってくれている消費者に対してだからこそ直接メッセージを配信できる。その結果、消費者が実際にLINEから店舗へ足を運ぶことが実績となって表れた。
あくまでLINEの3つのコンセプト「スマホに特化」「コミュニケーションの質がクローズド」「エモーション(感情)のやり取り」に共感している利用者に親和性が高く、負荷をかけない形で広告の情報を入れていくにはどうしたらいいのか。突き詰めた結果が“O2O”だった。
次回は、LINEの低価格版O2OサービスであるLINE@に、よりフォーカスを当てる。LINEが狙うのは大企業だけでない。中小企業や地方の事業者にもサービスを拡大し、本格的にO2Oインフラを狙っているのだ。
(撮影:梅谷秀司)
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