医師の就活は飲み会とコンピュータで決まる? 就職率“96%”のウラ側

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初期臨床研修と同様、この後期研修というのは大学病院や市中病院、どちらを選んでもよいのですが、ここで市中病院と大学病院では大まかに分けて以下のようなポイントがあります。

このように大学病院と市中病院はお互いにメリット、デメリットがあるのですが、初期臨床研修と違い、自分が進むべき診療科で深く学んでいかなければならないこともあり、給与が低かったとしても大学病院で後期研修を希望する医師は一定以上います。ただその場合、医局という組織に入らなねばなりません(大学で初期研修を受ける時点にではまだ医局には属していません)。

大学の医局ってなんだ?

大学医局と聞いて、それが存在することはわかっていたとしても、具体的にどのようなものかを答えられる一般の方は少ないと思います。ドラマ「白い巨塔」のようなイメージをお持ちの方もいるかもしれません。ここで簡単な説明をいたします。

皆さまが病気にかかったときに、どのクリニックに行こうか迷うと思います。風邪であれば内科、骨折やねんざであれば整形外科、花粉症であれば耳鼻科などですね。医学生から医師になってまず選択しなければならないのは自分が進む診療科。市中病院に直接応募して採用された医師はその病院の勤務医として採用され、その所属先として●●科(たとえば内科、外科、小児科など)というところに属するのですが、大学医学部で後期研修を受ける場合は『○○大学医学部 ●●●学教室』に入局することになります。

大学医学部に籍を置くということについてはどこの医局にいても同じですが、医局というのは専門分野の違いを含め、その組織の独自性や歴史により、独立性や閉鎖性が高いことが昔から言われています。特に医局のトップである教授の影響力は非常に強く、医局員は基本的に教授の指示に従わなければならないため、その実質的な支配が問題になったりしています。

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