③ 内定式直前に、不足を充足したい企業
数は多くありませんが、すでに採用選考を終了した大手企業の中でも、内定式の直前に、想定外の辞退など諸般の事情で予定人数に達しないことがあります。
各社の人事担当としては、10月1日に予定通りの人数を迎え入れたいところ。こうしたケースでは採用人数が少ないため、オープンな情報にはなりにくいのですが、不足分の充足のために、私たちのサービスに内々に依頼がかかることがあります。
機械専攻で食品会社へ
募集人数が圧倒的に多いのは①と②の企業です。就活生やその家族は、この時期に採用活動をしている企業に対して、何か特別な理由があるのではないかと、マイナスイメージを抱いてしまうかもしれません。しかし、企業規模がやや小さめで知名度が低くても、事業内容や業績、就業環境面ですばらしい企業は多数あります。
一方で、学生が就活をする際に “身近さ”を大きな軸とするケースも少なくありません。商品を見たことがある、TVCMをやっているなど、身近な企業にばかり興味を持ち、他の企業に目が向かない学生もいます。そこに、ねじれ現象が生まれてしまうのです。
例えば、年間300人規模の採用をしている人気の大手食品メーカーでも、充足していないポジションがあります。食品メーカーといっても、生産工場には機械系の学生が必要です。しかし機械系の採用枠は5名ほど。
人事としては295人にも上る研究・開発・営業職の採用に多くの時間を割くことになります。そのため、機械系学生の採用活動が十分にできず、人員不足が数年続いているケースは少なくありません。
一方で、機械を専攻してきた学生は、就活先に食品メーカーという選択肢は想定にないので、自動車メーカーや電機メーカーなどにアタックして内定が出ない場合に、就職先がない、と悩むことになります。
機械専攻の学生が食品会社の生産技術の仕事に興味を持てるのならば、企業と学生の双方にとって有益です。学生を求めている優良企業は、本当に数多くあるのです。
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