瀧本:「ポケモンGO」の中にメッセージサービスがくっついてくるのでは。ピカチュウが「部長から連絡が入ってるよ」と伝えてくれるような。
木本:なるほど、そんな進化になりますか。問題になりそうなことを逆に合体させるということですね。
つまり、ピカチュウがすべてを管理するみたいなことが起こる。ピカチュウが「AbemaTV」の大事なコンテンツだけを選んでおきました、とか。「ポケモンGO」がレジになるとか。ちょっと前までみんなLINEを使って、LINEが入り口になろうとしていた。これからは「ポケモンGO」的なサービスが、ポータルになるかもしれません。
歩いていたら町の中にVRで「AbemaTV」の画面が現れて、そこにライチュウがいて「ちょっと見ていかない」と呼びかけるみたいな。
「VRお笑い業界」制覇の野望を持て
木本:物事をマイナスに考えずに、いろんなモノやサービスが合体して、いままでのことは無くならずに、新しいことができるようになるかもしれないと。明るいミライが待っていそうですね。
瀧本:明るいミライを作る人もいれば、暗いミライに止まる人もいます。放っておくと暗いミライになるので、明るいミライを作る側になりましょう。
木本:舞台の終わりを嘆くのではなく、テレビこそ全国区と思って、チャンスと捉えるほうがいいと。
じゃあ、「ポケモンGO」に初めて出てくる芸人を目指しましょうか。あるいは「芸人GO」みたいなモノを作ればいい。
瀧本:今の話を事務所に帰って部長に提案したら「何をバカなことを」と絶対いわれると思うんです。でも松竹芸能が「あの時の悔しさを晴らしてやる」と一生懸命やったら、「VRお笑い業界」は松竹芸能さんの勝ちになるかもしれませんよ。反対もあるでしょうが、「それこそがチャンスなんです」とアピールするといいですよ。
木本:野望を持って、うちの会社の進む道はこれしかないと。
瀧本:「吉本さんは絶対やってこないんで勝てます!」と説得してください。
木本:「松竹GO」の世界がやってくるかもしれないですね。
(構成:高杉公秀、撮影:今 祥雄)
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