リスクを取らなきゃ金持ちには絶対勝てない カリスマ投資家が教える分散投資のコツ
連日、株価が乱高下し、「大暴落」もささやかれる世界経済。「投資は怖いけど、貯金だけでは心配だ」。そうした状況で、私たちはどうやってお金を増やして、見えない将来に備えていけばよいのでしょうか――。
先行き不透明な時代でも、見えない未来を勝ち取っていく人たちがいます。ドン・キホーテやジェイアイエヌ(JINS)の成長に賭けて大成功、運用を担当するファンド「ひふみ投信」でR&Iファンド大賞を4年連続受賞したファンドマネジャー・藤野英人氏は、25年間、第一線で結果を出し続けてきました。
そんな藤野氏が、投資の世界で勝ち残るために大切にしてきた思想とは何か? 「逆転の哲学」を明かします。「お金とは何か?」「リスクとは何か?」……投資を超えて、生き方にまで応用できるカリスマ投資家のアタマの中を公開します。
「投資をしなきゃいけないんですけど、リスクが怖いんです」
ファンドマネジャーの仕事に関わっていると、そんな相談を受けることが多くあります。
そもそも、リスクとは何でしょうか?
私は大学卒業後に、「野村投資顧問」(現:野村アセットマネジメント)に入社しました。入社後、役員の方と食事をしていたときに、「新人の特権は何も知らないことだから、何でも質問していいよ」と言われ、私はこんな質問をしました。
「リスクとは、何ですか?」
投資の世界に入って、最初にした質問がこれです。
「この会社に入社してきたのだから、リスクの意味は知っているはずだ。辞書的な意味を知りたいわけではないだろう。この新人は、もっと深いことを聞いているのではないか」と、当時の役員は思ったようですが、そうではありません。本当に「リスク」という単語の意味を知らなかっただけです。「リスクとは、何か」さえ知らない状態で、私は運用の世界に足を踏み入れたわけです。
そんな私でも、今では「リスク」の意味がわかるようになりました。
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