ポケモンGOの世界観は「任天堂らしさ」の塊だ このゲームは、大きな可能性を秘めている

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木本:「イングレス」と別の何かの合体とか。たとえば、「あのジャケットカッコいいなあ」と思う人を街中で見た時に、かざすだけでブランドがわかるとかいいんじゃないですか。

瀧本:洋服とAR・VRはとても親和性が高くて、いままさに投資しようか検討している企業があります。

大事なのは自分が詳しいことをやること。アパレルが好きな人がやったほうがいい。その意味では、「お笑い」と「イングレス」を結びつけると新しいお笑い体験ができると考えるのは、たぶん5人くらいだから、敵が減る。「オレがやったら世界一になれる」という分野でやるのがいい。

木本 武宏(きもと たけひろ)/1971年大阪府生まれ。1990年木下隆行とお笑いコンビTKOを結成しツッコミを担当。2006年、東京へ本格的進出。S−1バトル優勝、キングオブコント総合3位などの受賞歴がある。ライザップで肉体改造に成功し、テレビドラマやバラエティなど、ピンでも活躍中

木本:その発想が大事すね。でも、それって自分一人ではできませんよね。

瀧本:でも、無茶なことをやろうとするほど、仲間が集まってくるんです。

木本:まさしく冒険のパーティを作るわけですね。

瀧本:そうです。だいたい勇者というのは王様に「キミ、世界を救ってよ」と急にふられて「ええ⁈ なんで僕が」が始まり。『ハリー・ポッター』も一緒です。虐待を受けている小学生が、ある日突然「君は魔法使いで、魔王の敵ということになっていて、彼が復活しそうなんでよろしく」、というのがスタート。『指輪物語』の主人公フロドも、叔父さんから指輪を譲られて、「これを持っていると魔王が襲ってくるから、壊しに行け」といわれ、「ええ、そんなのムリです」と答えたら、仲間が集まってきて、何とかみんなで協力しながら旅に出る。

「面白い」と思ったことは口に出そう

木本:確かに。アイデアを実現させる場合も一緒だと。

瀧本:「とてもムリ」だからいい。自分だけじゃムリだからみんなが集まってきて勝てる。

木本:なるほど。思いついたことは恥ずかしがらずに口に出したほうがいい。

瀧本:バカにするヤツもいますが、「いいじゃんやろう」という人もいる。バカにされている部分は直せばいい。口に出していれば、ちゃんと見ている人がいる。この対談を読んで、イングレスで商売している人が木本さんに注目して、連絡してくるかもしれない。

音楽も一緒で、メガヒットはすべてのプロデューサーが断った状況で、一人だけ「面白いからやってみれば」という時に生まれます。

木本:ビートルズがまさにそうですよね。

瀧本:そうです、当たってから「おれも当たると思ったんだよ」という人がいますが、結果には何でも言える。

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