読むのがうまくなる2つのポイント
1.まねる
スポーツでも音楽でもそうですが、名人の完璧な技を観察し、それをまねるのは上達の基本です。英語の場合には、ネイティブスピーカーの発音がそれに当たります。いくら、ノンネイティブの英語で許されるといっても、デタラメな発音をお手本に勉強するのはよくありません。発音はよければよいに越したことはありません。ものまね芸人になったつもりでネイティブのまねをしましょう。
2.意味を考える
当たり前のことですが、音読をするときには、その文の意味を考えながら読むようにしましょう。よく「強弱」が重要という話を聞きますが、強弱とは結局のところ、機能語(つなぎ言葉などの形をつくるための言葉)や旧情報(相手がすでに知っている重要でない情報)よりも、伝えたい情報(意味語・新情報)を強くハッキリ・ゆっくり読むということです。
文の意味を意識しながら読めば、おのずとそのような読み方に近づいていきます。逆に、文の意味を考えない棒読みでは、この点はなかなか改善されません。音読問題に強くなるには、実は読解力も重要なのです。
音読問題のための勉強の仕方
最近ではスピーキングテスト用の教材もそろってきました。それらの教材に添付してあるCDを使いましょう。私が作成したものに関しては、センスグループごとにリピーティングができるリピート用音声と、ノンネイティブ用のゆっくりめの速度で読まれたシャドウイング用の音声を添付しています。今回も皆さんの参考のために準備しましたので、練習にご使用ください。
何といっても、スピーキングテストの最大のウォッシュバック効果は、解答方式が口頭なので、いやが応でも、その準備として口を動かす訓練をやらなければならない点だと思います。LR(リスニング・リーディング)であれば、手で解答するわけですから、その準備も受動的なものとなりがちです。
しかし、スピーキングテストでは、いかに正確に音を出し、答えるかということが試されますから、発話から逃げることができません。当然、スピーキングテストを目標とする社内研修も音を中心としたものに変わらざるをえません。日本人が日本語で問題を説明するだけの摩訶不思議な英語研修は、もっと生徒が英語で読む声がたくさん聞こえてくるものに変わるわけです。
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