学生の青田買いから青田創りに向かう企業の本音 「世界で勝てない!」日本企業の採用の焦り

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グループワークをする学生のイメージ
人材を奪い合う「青田買い」から、社会全体で協力する「青田創り」へ。筆者が取り組む次世代の若者育成の取り組みとは?(写真:pearlinheart/PIXTA)
エッジソン・マネジメント協会の代表理事であり、若手採用・育成のコンサルタントでもある樫原洋平氏は、これまで20年以上にわたり、100社以上の新卒採用や若手育成を支援してきた。そのなかで近年、「このままでは、世界に勝てない」という企業の危機感を耳にする機会が、明らかに増えてきたという。
なぜ、企業はそのような切実な声を上げているのか。日本企業の採用や育成のあり方には、どのような課題があるのか。そして、これからの時代に必要とされる「青田買い」から「青田創り」への転換とは──。
本記事では、樫原氏の著作『エッジソン・マネジメント2.0──次代を担う若者を産官学連携で育み、活かす方法』より再編集し、日本企業が直面する採用・育成の課題と、「青田創り」の必要性について考えていく。
1回目:「働くことは罰ゲーム」若者がそう思う"根本原因"
2回目:「地元で働きたいのに」若者が直面する残酷な現実

大企業が抱く「世界で勝てない」という危機感

筆者が代表理事を務める一般社団法人エッジソン・マネジメント協会では、これまで産官学が連携し、次世代リーダーの育成に取り組んできた。この取り組みには、日立製作所、パナソニックオペレーショナルエクセレンス、京セラ、清水建設など、日本を代表する大手企業を含む、100社以上が参加している。

では、なぜそれらの大手企業が、短期的な利益に直結しない、中長期的な人材育成に参画しているのか。その背景にあるのが、「このままでは、世界でまったく勝てなくなってしまう」という、深刻な危機感である。

なぜ、そのような危機感が生まれているのか。今、AIをはじめとする技術の発展やニーズの多様化によって、事業環境は目まぐるしく変化している。環境に適応できず、大手企業であっても事業の撤退や譲渡を余儀なくされることも少なくない。環境に適応し、常に新しい価値を生み出し続けなければ、生き残れない時代である。

たとえ大企業の経営者であっても、生き残るための正解を持っている訳ではない。そのような環境下では、現場の社員一人ひとりに「自ら考え、自ら動く力」が求められている。いま必要なのは、正解を“見つける”力ではなく、正解を“創る”力である。

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