B787大量投入が裏目に出たANA

JAL VS.ANA 財務面から見たライバル対決(下)

さて、JALに続き、今度は全日本空輸(以下ANA)の財務内容を分析してみましょう。まず、JALが破綻する前の、ANAの2009(平成21)年3月期 第3四半期の決算を見ていきます。

貸借対照表から導いた自己資本比率は18.2%、これは安全水域です。また、有利子負債も見てみますと、借入金や社債など合計で7746億円となります。

まず、売上げはどうだったのでしょうか。同年同四半期の損益計算書(下)を見ますと、「営業収入」は1兆1074億円でした。当時ANAはJALほど売上げはありませんでしたが、JALは赤字だったのに対し、ANAは「営業利益」が403億円の黒字を出していたのです。

ただ、問題はここからです。次ページにある、直近の2013(平成25)年3月期 第3四半期の財務内容に移りますが、自己資本比率は35.5%となりますから、2008(平成20)年12月31日時点より大きく改善していると言えます。

次ページリーマンショック直後までは堅調だった
マーケットの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • フランスから日本を語る
  • 新型コロナ、長期戦の混沌
  • この新車、買うならどのグレード?
  • ポストコロナのメガ地経学ーパワー・バランス/世界秩序/文明
トレンドライブラリーAD
人気の動画
レヴォーグ1強に見た和製ワゴンの残念な衰退
レヴォーグ1強に見た和製ワゴンの残念な衰退
ウーバーイーツ配達員の過酷
ウーバーイーツ配達員の過酷
イオン「フジ実質買収」で岡田会長が語った未来図
イオン「フジ実質買収」で岡田会長が語った未来図
ヤマト独走に待った!佐川・日本郵便連合の勝算
ヤマト独走に待った!佐川・日本郵便連合の勝算
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
統合から20年どこでつまずい<br>たのか みずほ 解けない呪縛

みずほ銀行が相次ぐシステム障害で窮地に陥っています。その根底には、3行統合から今に至るまで解決できていない呪縛と宿痾が。本特集ではみずほが抱える問題点をガバナンス面や営業面などから総ざらい。みずほは立ち直ることができるのでしょうか。

東洋経済education×ICT