B787ショック、冷や水浴びるGSユアサ

“世界初"の航空機向けリチウムイオン電池から発煙

米ボーイング社が製造する最新鋭旅客機「ボーイング787(B787)」に、発煙・出火トラブルが相次いでいる問題をめぐり、原因の一つと疑われるバッテリーの供給元であるジーエス・ユアサ コーポレーション(GSユアサ)に、国土交通省と米連邦航空局(FAA)が21日、合同で立ち入り検査に入った。B787のバッテリーはすべてGSユアサ製のリチウムイオン電池。本社敷地内にある京都工場で製造している。

トラブルのあった機体と同じANAのB787(撮影:梅谷 秀司)

全日空が「B787」で運航する山口宇部空港発羽田行きの全日空692便は1月16日、発煙トラブルで高松空港に緊急着陸した。運輸安全委員会などが機体を調べたところ、発煙元は機体の操縦室計器などに電気を供給するメーンバッテリー。炭化していたという。

B787をめぐっては日本航空(JAL)の運航機も1月6日に、米国ボストンのローガン国際空港地上に駐機中、尾翼に備えられた、飛行機に電力を供給する補助動力装置(APU)のバッテリー付近から出火する事故が発生した。

飛行中のトラブル、極めて深刻

ANA機のトラブルは飛行中の出来事であり、極めて深刻だ。2つの事故はいずれもバッテリーが絡んでいると目されていることが、GSユアサに国交省などの立ち入り検査が入った理由とされる。ただ、バッテリーだけが事故の原因だとは断定できず、詳細は今後の調査を待つことになる。

そもそもGSユアサとはどんな会社か。リチウムイオン電池とは何か。そして、航空業界とどんなかかわりがあるのか、を整理しておこう。

次ページGSユアサの実相とは?
ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 貧困に喘ぐ女性の現実
  • ポストコロナのメガ地経学ーパワー・バランス/世界秩序/文明
  • コロナ後を生き抜く
  • 最新の週刊東洋経済
トレンドライブラリーAD
人気の動画
日本初、「工場を持たない」EVメーカー誕生の衝撃
日本初、「工場を持たない」EVメーカー誕生の衝撃
面接や説明会で採用者が嫌う「9つのNG質問」
面接や説明会で採用者が嫌う「9つのNG質問」
男性も入れる?新業態『ワークマン女子』の中身
男性も入れる?新業態『ワークマン女子』の中身
海外マネー流入!外国人に買われた日本企業20社
海外マネー流入!外国人に買われた日本企業20社
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
生前贈与がダメになる<br>相続の新常識

相続をめぐる環境が激変しています。年110万円まで非課税だった生前贈与が税制改正により認められなくなる可能性も。本特集では相続の基本から、よくあるトラブルと解消法、最新路線価に基づく相続税額、さらに生前贈与の将来動向まで取り上げました。

東洋経済education×ICT