ボーイング787増産に沸く富士重のルーツ

「レガシィ」だけではない

ボーイング787増産に沸く富士重のルーツ

米国ボーイングの最新鋭航空機「787」。その左右の主翼と胴体を結ぶ重要な部位である「中央翼」と呼ばれる部品が、愛知県半田市内で着々とつくられている。「レガシィ」「インプレッサ」などの乗用車で知られる富士重工業の半田工場だ。

航空機関連事業も手掛ける富士重は、「787」のほか「777」向けの中央翼も手掛けている。とくに787の中央翼は軽量の炭素繊維複合材を使う最先端品で、2007年1月から出荷を開始。今年8月には累計100機分の出荷を達成した。

ボーイングは現在、米国シアトルの工場で月産3.5機のペースで787を生産。13年末には月産10機まで引き上げる方針。富士重の半田工場もこれに併せた体制の整備を着々と進めている。

今年7月には、半田工場の生産ラインをそれまでの2本から3本まで増設。さらに生産効率化のために炭素繊維複合材を加工する専用工具の開発なども進めた。現在は月5機分の中央翼を生産するが、13年中に月産10機分まで対応できる体制を整える。

富士重の11年度売上高1兆5171億円のうち、航空宇宙セグメントの売り上げは803億円と全体の5%程度。12年度はボーイング向けの中央翼の出荷増で増収を見込んでいる(金額は未発表)。

 

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