女性社員の活躍を推進するうえでの課題に「女性社員の意識」を挙げる人事担当責任者が78.6%(上位3つ回答)で最も高いのがわかった。日本生産性本部が2012年8~10月に人事担当責任者またはダイバーシティ推進責任者を対象に実施した「コア人材としての女性社員育成に関する調査」による。
男性上司も、女性社員の意欲に物足りなさを感じている。「昇進や昇格することへの意欲が乏しい」(71.5%)、「難しい課題を出すと敬遠されやすい」(60.6%)が共に半数を超えた。
だが、これは期待の裏返しとも考えられる。「女性社員の活躍推進がされている状態」については、「職位に関係なく女性社員の仕事に対するモチベーションが高いこと」との回答が67.9%で最も高かった。女性社員の意識を高めるための取り組みも進みつつあり、「仕事の幅を広げるような異動や転勤などの機会を与えている」は55.4%と半数を超えた。メンター制度を導入している企業も、25.8%で3年連続増加している。
制度整備が進む中、問題は女性の意識ばかりでない。冒頭の活躍推進上の課題について「女性社員の意識」に続くのは、「管理職の理解・関心が薄い」(56.5%)、「育児など家庭的負担に配慮が必要」(56.0%)だった。男性が多数を占める管理職側の意識やワーク・ライフ・バランス対応にも大きな阻害要因がある。
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(データ事業局「気になる数字」調査班 =週刊東洋経済2013年2月23日号)
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