著名人に仕事を依頼して「OK」と言わせる極意

相手をその気にさせる企画書は何が違うのか

以前、ダメな履歴書に関して企業の人事担当者にアンケートを取ったことがありますが、第1位は「履歴書の使いまわし」でした。どこの会社に出してもいいような履歴書では、なかなか書類審査は通りません。志望動機に「あなたでないとならない理由」があってはじめて、人事担当者は会ってみようかなという気になるんです。

企画書も同じです。誰に出してもいいような企画書では相手の心は動きません。では、どうやって「あなたでないとならない理由」を盛り込むか。たとえば取材の依頼なら、質問内容のなかに、「その人の経歴」を加味した質問を入れます。「起業の理由を教えてください」ではなく「以前は○○社に勤めていたと伺っています。人気の仕事だったにもかかわらず、なぜ退職し、起業を考えられたのでしょうか」と書けば、その人でなければ答えられない質問になります。

具体的なエピソードを書き添える

不安を払拭するという意味では、企画書に“今回依頼したきっかけ”を盛り込んでおくのも効果的です。その際、「○○という著書を読んで心を動かされた」「○○という番組を見ていて志に感動した」など、なるべく具体的に書くのがコツです。「過去に取材させていただいたライターから、○○様のお話が大変勉強になったと聞いて」とメールに書き添えるのもいいでしょう。

講演会だったら「社内で登場していただきたい方のアンケートを取ったら第1位でした」などと書き添えると、“どうしても出なくてはならない”気持ちになります。今の時代、依頼はメールが主流ですが、思いを伝えるという意味では、手紙も有効です。以前、ある大物コメディアンの方に取材依頼をしたとき、どうしても出てもらいたかったため、思い切って手紙を書いたことがあります。

その際、「小さい頃から毎週出演番組を家族で見ていて、その番組がある日は学校から帰るのが楽しみだったこと」「野外イベントに行き、何時間も出待ちをしていたこと」、そして「今回は特別な号であること」を切々と書いて送ったら、すぐにマネジャーさんから「出演OK」の電話が来て驚きました。送ったものの、マイナーな雑誌だし難しいだろうと思っていたからです。このように、「どうしてもあなたでなければならない理由」をきちんと盛り込めば、“奇跡”は起こります。ぜひ試してみてくださいね。

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