塩野:アルゴリズム思考、プログラミング思考ですね。萌えゲームの後はどの領域に。
米倉:同時進行ですがP2Pを使ってMMO(大規模多人数型オンライン)ができる構造を作ったり。
塩野:サーバーを介さない、端末同士の通信で、負荷を回避したと。
米倉:とにかくチャレンジしたかったんです。いつも頭にあるのは個人のパフォーマンスをいかに上げられるかを証明したしたいという強い気持ち。
塩野:米倉さんからそれはすごく感じますね。
米倉:それが、インターネットとプログラミングの面白さ。国を選ばないというのもひとつの手法ではないかと思って、それで27歳の時にカナダに移住して一時期バンクーバーに住んでいました。
塩野:日本から一番近い北米。
米倉:8時間ぐらいでいけるんです。結局半年住んで、戻ってきたくなってしまい、帰国して未来少年という会社を2006年8月に立ち上げました。
10人いると10倍になると思ってしまった
塩野:ライブドアに強制捜査があった年ですね。フリーエージェントから人を雇う会社を作ろうと思った心境の変化について聞きたいですね。
米倉:それが僕の落とし穴でして(笑)。個人でこれだけやれたのだから、10人でやったら10倍になると思ってしまった。そんな勘違いから、会社組織として始めたのが未来少年です。
塩野:どういう人たちと始めたんですか。いままでの仕事の中での信頼関係で集めたとか。
米倉:普通に求人をかけました。僕自身の経験として、バイトから入って、面白そうだからと社員になってやってきたという自分なりのサクセスストーリーがありました。会社勤めなしで入社して、社長に可愛がってもらい、経営者とはどういうものか、体感したんです。社長はどう考えて、何を仕事として見ているのかを勉強できた。
塩野:社長が何を見ているかを知ることは重要ですよね。どこを見ているかは、近くにいないとわからない。
米倉:ひとつのルール・法則の中で、一定の距離感を保つと、こうなれるというモデルがありました。自分は最初から好スタートが切れたので、いい悪いは別にして、それがアルゴリズム。だからスタッフはド素人のバイトから入れてみようと思考したんですね。
塩野:自分と同じアルゴリズムを一回やってみようと思ったわけですね。
米倉:だから専門学校を出たばかりで経験のない人を採用してみたり。そこから始めたのが未来少年でした。
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